現在人気急上昇中の、シンガーソングライター米津玄師(よねづけんし)さん。
実は、米津さんは「高機能自閉症」という “障害(障がい)” を持っていて、さらには過去に「うつ病」だったのをご存知でしょうか。
つい最近には「マルファン症候群」の疑惑もあると、米津さん自らが公表しています。
今回の記事では、米津玄師さんの障がいである「高機能性自閉症」の病気についてや、「うつ病」の症状、「マルファン症候群」やその他疑いのある病気についても徹底的に解説します。
Contents
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米津玄師の病気・障がいは?
現在明らかになっている(医師に診断されている)、米津さんの病気・障がいはこちらの2つです。
- 高機能自閉症
- うつ病
さらに、疑いのある(診断されているか不明)病気・障がいはこちらの2つです。
- HSP(Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)
- マルファン症候群
文字として見ると、とても重い印象のある病気ですが、一体どのような病気なのでしょうか。
「高機能性自閉症」「うつ病」「躁うつ病」「HSP」「マルファン症候群」それぞれ病気の特徴や症状、治療法について解説します。
米津玄師の障害「高機能自閉症」とは?
「高機能自閉症」とは、脳の中枢神経系の働きに問題があるため、コミュニケーション能力などの発達の遅れ、偏りがある “発達障がい” の一つです。
男女比は3対1と、男性に多く発症します。
先天的(生まれつき)な障がいのため、親の養育などが原因で起こるものではありません。
ですが、明確な原因はまだ解明されていないのが現状です。
主に、知的障がいのない自閉症は「高機能自閉症」と呼ばれ、言葉の遅れがないタイプは、「アスペルガー症候群」と呼ばれます(現在は総称して「自閉症スペクトラム障がい」と呼ぶ)。
米津さんは、その「高機能自閉症」を20歳の時に診断されたと、雑誌のインタビューで公表しました。
https://rockinon.com/blog/yamazaki/133259
米津さんは、今まで感じでいた “社会との不具合” の原因が「高機能自閉症」という “障がい” だと分かったことで、すとんと腑に落ちたそうです。
「高機能自閉症」の特徴
「高機能自閉症」には、大きく分けて3つの特徴があります。
- 言葉の発達の遅れ・偏り
- 対人関係が困難
- 興味・活動範囲が狭い
このような特徴が3歳以前に現れる場合、「高機能自閉症」と診断されます。
言葉の発達に遅れがあるため、他人とのコミュニケーションが苦手であったり、相手の気持ちを察することが困難です。
米津さんは以前インタビューで、
- 昔から、自分は他の人と違うと感じていた
- 学生時代、他人とうまくコミュニケーションが取れなかった
- 他人が何を言っているのか理解できなかった
と発言しています。
そのため、1人で黙々と作業をするのが好きになり、米津さんの場合はそれがいつしか作曲活動へと変化していったのでしょう。
他に挙げられる「高機能自閉症」の特徴は、「特定のものへの強いこだわり」、「環境の変化に敏感」、「運動機能の障害」など。
一部の能力が飛び抜けて優れていることもあり、米津さんにとってはそれが “音楽” なのかもしれませんね。
「高機能自閉症」の治療法
「高機能自閉症」は治るものではなく、根本の治療法はありません。これからも自閉症の “特性” と付き合って生きていくことになります。
一つだけ言えるとすれば、 “障がいを克服する” ということではなく、”障がいを理解し上手に付き合っていく” と、考え方の転換をすることが、障がいの最大の治療法ではないかと思います。
音楽の才能を開花させ、“障がい” を “個性” として活かした米津さんは、同じ障がいを持つ方の希望の星になっていることでしょう。
米津玄師がかかった「うつ病」とは?
「うつ(鬱)病」とは、心や脳になんらかの問題が起きてしまい、気分が憂鬱だったり、元気が出ない状態が “継続すること” を指します。
通常、落ち込んだり憂鬱な気分になったとしても、時間が経つにつれ元気になりますよね。
それが、長時間改善しないもしくは悪化し、生活への支障が大きくなると「うつ病」として “病名” がつけられます。
米津さんは、2015年に公式のブログで「鬱を煩(わずら)っていたことがある」と公表しました。
別に隠しておくようなことでもない気がしてきたので書くけど、自分は鬱を煩っていたことがあって、その間は最低な生活を送ることが多かった。そして今尚たまにあのときの気分を思い出すことがある。時間のながれるスピードが死ぬほど早くなって、気がついたら半袖じゃ暮らせない気候になってたり、近所のスーパーに行く決心をしてから帰ってくるまで1時間くらいかかったり、1日20時間くらい寝てたり。
http://reissuerecords.net/diary/switch/
実は「うつ病」の患者は年々増加していて、他人事にできない身近な病気になりつつあるようです。
現在、日本人の “16人に1人” はうつ病を経験していると言われています。
米津さんの場合、上記で説明した「高機能自閉症」の特徴にある “環境の変化が苦手” や “人とのコミュニケーションが苦手” などがきっかけとなり、「うつ病」を発症した可能性も考えられますね。
「うつ病」の症状
「うつ病」の症状には、「心の症状」と「身体の症状」の2種類があります。
「心の症状」
まず、”心” に起こる症状がこちらです。
- 憂鬱で落ち込んだ気分が続く
- やる気がなくなる
- 集中力が低下する
- 好きなもの・楽しいものに興味がなくなる
- 表情が暗くなる
- 常に不安で寂しい
- 自分は「ダメな人間だ」と責める
- 自殺願望がでる
これが全てではなく、人によって症状は様々です。
共通点として、今の環境を “否定的” に捉えてしまうという考えが根本にあるため、どんどん負のループに陥りがちです。
このような “心の症状” が一日中、そしてほぼ毎日起こり、それがさらに2週間以上続くと「うつ病」と診断されます。
「身体の症状」
次に、”身体” に起こる症状がこちらです。
- 睡眠障害(不眠・過眠)
- 便秘・下痢
- 急激に痩せる
- 口が乾く
- 食欲・性欲の低下
- 動悸・息切れ(自律神経症状)
「うつ病」患者さんの約9割に起こるのが『睡眠障害』です。
さらに、全てのことに対する意欲が低下しているため、食欲さえも失い一気に体重が減ることも。
米津さんのブログには「1日20時間くらい寝てたり」と記述があるため、米津さんも『睡眠障害(過眠)』に悩まされた1人なのでしょう。
米津さんの場合は “過眠(長時間眠る)” でしたが、 多くの「うつ病」患者さんは “不眠(眠れない・短時間で目が覚める)” になりやすいようです。
「うつ病」の治療法
「うつ病」の治療法は、主に『休息』、『服薬』、『カウンセリング』の3つです。
休息
『休息』では、しっかりと身体・心を休ませます。
“休む” というと、 “怠けている” と周囲に捉えられたり、仕事を休んでいること・何もしていないことに、苦を感じる患者さんも多いようです。
ですが、「うつ病」には『休息』が非常に大切です。
「今は身体と心を休める必要がある」ことを、自分できちんと理解し、しっかりと『休息』をとります。
服薬
『服薬』では、「抗うつ薬」を服用するのが基本の治療です。
少量の服用から、効き目や副作用の出やすさを見て、一人一人に合った薬の量と種類を決めます。
睡眠障害があったり、精神的に不安定な場合は、状況に応じて「睡眠投入剤」や「安定剤」を処方することも。
カウンセリング
『カウンセリング』では、主に「生きる力」を引き出す治療です。
医師やカウンセラーが、患者さんと会話を重ね、問題解決の手伝いを行います。
『休息』、『服薬』と併用して行うのが基本で、「うつ病」の再発予防に有効だと言われています。
「躁うつ病」との違い
「躁(そう)うつ病」は、突発的に調子がよくなり、ハイテンションな状態が続く時期と、憂鬱で不安な気持ちがずっと続く時期と、二面性のある「うつ病」を「躁うつ病」といいます。
「双極性障害」とも呼び、ハイテンションの時期には「うつ病」である自覚が本人にありません。
そのため、病院に行って適切な治療を受けず、「躁うつ病」を悪化させたり、再発する場合も多いようですね。
米津玄師は「HSP」と言われている?
「HSP」とは、「Highly Sensitive Person(ハイリィ センシティヴ パーソン)」の略で、”非常に敏感な人 ” という意味です。
名前の通り、人よりも感受性が高く、変化や雰囲気に敏感な人のことを指します。
普通の人であれば、気にしないような些細なことが、「HSP」の人にとってはかなり強い刺激に感じるのです。
「HSP」は病気ではなく、持って生まれた遺伝的性質・才能と言われ、人口の約2割程度が「HSP」だと言われています。
米津さんの場合、ご自身が「HSPだ」と公言したわけではありません。
ですが、米津さんのミステリアスな雰囲気や、自閉症の特性も踏まえ「HSPの可能性もあるのではないか?」と一部のファンで噂されています。
「HSP」の特徴
「HSP」の具体的な特徴は、以下のものが挙げられます。
- 顔色や怒りに敏感で、空気を読んでしまう
- 匂いや手触りなど、些細な刺激が気になる
- 空想にふけるのが好き
- 疲れやすい
- 芸術に深く心が動かされる
- 1人でいると落ち着く
- 愛情深い
- 映画やテレビの内容を現実のように感じる
「芸術に心が深く動かされる」「1人でいると落ち着く」など、米津さんに関連しそうな特徴も見受けられます。
ですが、米津さんが公言している「高機能自閉症」の特徴とは、少し差があるように感じました。
実際、一部のファンの方が噂しているにすぎませんので、あまり鵜呑みにせず、「こんな特性の方も」いるんだな程度に留めておくのが良さそうですね。
米津玄師は「マルファン症候群」だった!?
米津さんは以前、自身が「マルファン症候群である」と告白しました。
「マルファン症候群」とは、身体の骨組みとなる結合組織や、力を伝達する働きを持つ組織に異常がおこり、骨格や目、心臓血管や肺など全身の臓器に症状が現れる病気です。
年齢を重ねるごとに様々な症状が現れるため、診断された方は年1回程度の定期的な検査が必要な “難病” に認定されています。
その他「マルファン症候群」の症状・治療法について、こちらの記事で詳しく解説しています↓
米津玄師は難病「マルファン症候群」だった!?どんな病気?症状や治療法, 遺伝性について調べてみた
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、米津玄師さんの障がいである「高機能性自閉症」や「うつ病」の症状、「マルファン症候群」やその他疑いのある病気についても開設しました。
米津さんは、生まれてから感じていた社会との不具合が「高機能自閉症」という “障がい” だと分かり『すとんと腑に落ちた』と言っています。
身体的に大きな変化が出ない『心の障がい』。目に見えない分、社会に溶け込めない苦しみや葛藤も大きかったと思います。
時には『うつ病』も発症した米津さんですが、そのときの挫折や苦悩があったからこそ、多くの人の心を動かす “音楽” を生み出せるのかもしれませんね。
これからも、米津さんの情報を紹介していきます。
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